平成18年度事業報告書

平成18年6月1日から平成19年5月31日まで

 

特定非営利活動法人 東上まちづくりフォーラム

 

1.事業の成果

 

平成18年度は、理事会を中心に、今後の東上まちづくりフォーラムの方向性や活動内容を、時間をかけて検討した年度であった。以下、定款に定めた以下の@〜Bの枠組みの活動について報告する。

 

@地域資源の再発見と人材開発の場の提供

理事会では以下のように、今後の方向を定めた。

1)個人能力の発掘、プロデュース、マネジメント事業(個人力プロデュース事業部)

2)業務委託契約や請負契約による、企業退職者と地域法人やNPO法人等とのマッチング事業

(人材開発事業部)

3)コミュニティビジネスの起業者を輩出し、支援する事業(コミュニティビジネス事業部)

具体的な活動に関しては今後のこととなるが、上記2)については、埼玉県NPO活動推進課が進める「平成19年度NPO協働提案推進事業提案」事業に「中高年と地元企業・NPOのマッチング支援」というタイトルのもとで、応募しており、その応募に至るにあたっては、同県の産業労働部雇用対策課中高年世代活動支援担当(「団塊世代活動支援センター」を平成19年4月から開設)とコミュニケーションを行った。

 

Aまちづくり提案とプロジェクト活動

18年度には2つの新しいプロジェクトが理事会の承認を得て立ち上がった。

「楽農会プロジェクト」は、東上線沿線に豊かな田園地帯を抱える市・町が多い地域で、自然環境の保全や安心・安全な農作物に高い関心を持つ市民や団塊の世代を対象に、有機農法による米作りを行うプロジェクトである。

「外来植物除去プロジェクト」は、理事・武内昇、監事・豊島襄を中心に立ち上がった。18年度では、各種情報収集、アクションプラン詳細詰めを行った。19年度より、具体的活動を開始する。会員の方々のご支援をよろしくお願いします。

 

B住民交流の場づくり

オープンでくつろいだブレスト型のミーティング「三火会」(毎月第三火曜日に開催)は、平成18年度は年間を通じて合計9回開催された。テーマはとくに決められておらず、フリーディスカッションの場であるが、毎回新たな人材が参加するため、そうした方の話題などを中心として話は盛り上がった。

一方、平成18年度は、東上まちづくりフォーラムが代表世話人団体となって、東武東上線沿線の6つのNPO法人が発起した『東上線NPOネット』が立ち上がった。これは、私鉄沿線型でNPOが横に連携した全国でも珍しい組織で、共同PRや相互支援、共同したプロジェクトの立上げ、大学や企業との連携の模索などが意図されたものである。平成18年11月12日(日曜)に設立記念イベントを行ったが、そのことは11月時点で読売、産経、東京、埼玉の各新聞にとりあげられ、また平成19年1月には日経新聞夕刊で、「沿線型のNPO連合『東上線の「団塊」集まれ』」として紹介された。東上線NPOネットの会合は月1〜2回、東上まちづくりフォーラムの事務局・志木サテライトオフィスで開催してきている。(東上線NPOネットの事務局機能は、現在東上まちづくりフォーラム事務局においている。)

 

 

2.事業報告

(1)特定非営利活動に係わる事業

@地域資源の再発見と人材開発の場の提供 (今年度は方向付けを行い、具体的活動はとくになし)

Aまちづくり提案とプロジェクト活動

プロジェクト名称

活動内容

楽農会プロジェクト

平成18年度の楽農会プロジェクトは、平成19211日に、富士見市の協力により、富士見市南畑地区・難波田城公園の古民家「金子本家」において「瑞穂の国・ふるさと体験会」を開催し、3都県から約50名の参加を得て、盛況のうちに体験会を終えました。

外来植物除去プロジェクト

東上線沿線でも、植物では、アレチウリ、セイタカアワダチソウ、アメリカセンダングサ、オオブタクサなど、動物では、ブルーギル、大口バスなど外来生物(いずれも「特定外来生物」「要注意外来生物」指定)が侵入し、日本固有種の存続を脅かし、生態系をかく乱している。

外来生物のなかでも、動物については動く相手のため特殊な活動が求められ難しいが、植物については、その意味では除去は、簡単である。

 当プロジェクトは、東上線沿線のNPO、自治体、国機関、地域企業(特に、東武電鉄)の連携の下、地域住民の環境意識の涵養と、実際的な除去活動、併せてゴミ撲滅などを目指すものである。

 

B住民交流の場づくり

事業内容

時期

対象

活動報告

三火会

毎月第三火曜日に開催

 

場所:原則的に東上まちづくりフォーラム事務局会議室にて開催、18年度は、志木コミュニティカフェで2回実施。

一般

会員、非会員を問わず誰でもが参加できる会。事務局のスペースで、軽食軽飲をしながら参加者が自己紹介や最近の話題を話し、あとは自由に歓談。東上まちづくりフォーラムの事を理解するための第一窓口の役割も果たす。平成18年度は年間を通じて合計9回開催した。

東上線NPOネット設立記念イベント

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

11月12日(日曜日)15:30〜17:30

 

場所:鶴ヶ島市市民活動推進センター

一般

『東上線NPOネット』設立を宣言し、趣旨説明を代表の柴田郁夫(NPO法人東上まちづくりフォーラム理事長)が行い、続いて「東上線NPOネット主要構成団体が自分のNPOを熱く語る!」では幹事団体のうち5団体と当日参加団体2団体が発表を行った。
[幹事団体:NPO法人二十一世紀まちづくりの会(鳩山町)、NPO法人まちづくり楽会(東松山市)、NPO法人エコ・コミュニケーションセンター(豊島区)、NPO法人土と風の舎(川越市)、NPO法人東上まちづくりフォーラム、NPO法人埼玉事業能力開発機構(鳩山町)は都合により欠席]
 当日参加団体の地元のNPO法人鶴ヶ島里山サポートクラブ、市民活動団体サークルダルメシアン(北区、児童虐待・DV防止活動を実施)、団塊世代応援サイト「元気埼玉」からも情報提供があった。また、引き続き行われた交流会では、参加した市民・自治体職員などと各団体との交流会が行われ、児童虐待・DV防止活動の詩の朗読バフォーマンス等が披露された。